40代で早期退職した市役所の「元・中の人」がお届けします

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辞めてわかった!17年間勤めた地方公務員のリアルとその後

本当は怖い!?地方公務員のリアル!(人事編)

どうも、元・中の人です。

さて、地方公務員を目指して就職活動している方も、転職を希望している方も、公務員を恨めしく思っている方もいろいろいらっしゃると思いますが、17年間市役所の一般事務職として勤めた元地方公務員のリアルについて、(守秘義務に反しない限りにおいて)お伝えしていきますね。まずは人事編です。

3:5:2の法則ってなーんだ?

私が勤めていた市役所では、主に3:5:2の法則というのがありました。(といっても別に正式に決まった法則などではなく、まことしやかに伝えられる都市伝説のようなものでしたが)
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これ、何かというと、「3割の優秀な職員と5割のフツーの職員と2割のダメな職員」という意味で、職員の働きぶりとその比率を表しているのですが、よく的を得ていると思いますね。

ちなみにこれが、自治体の違いや時代によって3:6:1になったり1:7:2になったりとするわけですが、一部の優秀な職員が一部のダメな職員をリカバーしてなんとか機能している(動いている)というのは、どこも似たり寄ったりなようです。

なお、3割の優秀な職員と2割のダメな職員との間に給料がどれほどの差があるかと思えば、民間経験者からするとありえないくらい差が少ないのに驚かされます。(くわしくは、以下の給料編で)
motonakanohito.hatenablog.com

人事配置はいいあんばい・・・いいかげん

一部の専門職として採用された職員をのぞいて、一般的には数年でいくつも部署を異動していくのが地方公務員です。かくいう私も17年間で6部署を渡り歩きました。
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実は人事に関しては、結構その自治体によって運用方針が違うことが多いのですが、私の勤め先は、基本的には異動は風任せに近い要素が強く、「人数合わせで、ところてん式に適当に・・・」なんてケースも結構ザラでしたね。人材適正などあったものではなく、専門職がなぜか一般事務に異動されられていたケースもありました。異動願などの制度もありますが、人事担当者によると毎年とんでもない量の異動願が提出されるため、ほぼ意味がなく形骸化していました。(一部の上級管理職になると、疑惑の異動・昇進などもチラホラとあったようですが)

昨日と今日で仕事の中身がまったく違う!

市町村役場は言ってみれば総合商社のような組織のため、昨日まで電卓片手に財政を担当していた職員が、今日から作業着に長靴姿で毎日現場なんてことも当たり前です。「転職」したと錯覚するほどまったく仕事の中身が異なるので、新しいものにチャレンジするのが好きな人にとっては天職かもしれませんが、経験で得たスキルを深めていきたい人や、新しいことを覚えるのが苦手な人にはまったくもって向かないと言えるでしょう。
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なお、不思議なもので、前述の「3割の優秀な職員」のもとには、人が仕事を呼ぶように、どこの部署に行ってもなぜか重要な仕事がしっかりと回ってきます。やれる人がいないので結局優秀な人に仕事が回ってくるというのが正直なところかもしれませんが、実はそれに見合うだけの給料が与えられるわけではないので、そういう意味では彼らが一番損な役回りかもしれません。

どこもかしこも臨時職員だらけ!

今のご時世、地方公務員に対する風当りはとても強く、「団塊の世代が大量退職したから、大量に若手を採用しよう!」とはなりません。市民感情を配慮すると、当然ながらに退職者数よりも少ない採用数とする必要がありますので、その穴埋めをどうするかというと、多くの臨時職員がそれを担っていました。
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私が勤めていた市役所も例にもれず、全職員数のうち3割程度は臨時職員が占めていましたね。正規職員よりもその仕事に詳しい臨時職員もいたりして、はるかに高給をもらっている「2割のダメな職員」と比較して、とても安い時給で働いている現状を考えると、まさしく「官製ワーキングプア」と言えますね。

全国あちこちで、「私が首長になってから、職員数をこんなに削りました!無駄をはぶき、行政改革を推進しました」的な実績を宣伝している首長さんがけっこういますが、その裏でどれだけの臨時職員が増えているかについても調べてみると、おもしろい事実がわかりますよ。