40代で早期退職した市役所の「元・中の人」がお届けします

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辞めてわかった!17年間勤めた地方公務員のリアルとその後

本当は怖い!?地方公務員のリアル(給料編その2)

どうも、元・中の人です。
今回は引き続き、給料編その2です。前回のその1で、結局ネガティブな愚痴に落ち着いてしまいましたので、少し反省していますが、リアルな事実なのでお許しください。

残業している奴が頑張っている理論

その1でお伝えしたように、地方公務員にも最近になってようやく能力評価という考え方が導入されてきました。
motonakanohito.hatenablog.com

でもね、せっかくの人事評価制度が導入されていても、まともな能力評価ができない管理職がとても多いのには実に閉口しましたね。おそらく部活動の延長や体育会系の弊害とも言えるんでしょうが、「残業して遅くまで残っている奴=頑張っている」という謎の理論が未だにはびこっているんですね。
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民間経験者としては、一般的には「残業して遅くまで残っている奴=仕事ができない」という図式ですよ。それが、地方公務員の場合は「早く帰る奴=仕事の割り当てが少ない」と、これまた奇妙な理論でやっかみが入るんですね。本来「仕事の割り当て」の良し悪しは管理職が部下の能力に見合うように適正に配分するものです。もし本当に仕事の割り当てが少なかったのだとしたら、管理職自身の配分ミスなのですが、自分のミスを棚に上げて、「○○君が遅くまで頑張っているんだから、手伝ってあげたらどうなんだ」となるんですね。

こうなってくると、もう、だれも急いで仕事を終わらせようなんてしなくなります。適当にダラダラと仕事をこなす職員が多いのもうなずける話です。いつもいつも残業ばかりしていた職員が、昇進して管理職(残業代が出なくなる)になったとたんに、定時退庁するようになったなんて話もよく聞きましたね。

残業手当はきちんと出るのか?

「地方公務員って残業代出るからいいよね」と、かつてよく知人から言われたもんです。でもこれ、元・中の人的には「50%正解」ですかねー。基本的にはお役所ですから、法律順守・労働基準法遵守!が鉄則なのですが、実態はどうかというと・・・。
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私の勤めていたところでは、各部署に毎年、時間外勤務配当枠というものが人事より設定・公表されます。「○○課は年間500時間、○×課は年間1200時間」といったようにです。そして、その上限に到達してしまうとどうなるか・・・、他の部署から融通してもらいます。それでも足りなくなったらどうなるか・・・。実態として年間総枠がある以上、オーバーした場合のサービス残業の実態は、言わずもがなでしたね。ちなみに、省庁に勤める国家公務員の友人も、時間外の配当枠があるそうなので、どこも似たり寄ったりなんでしょうかね。

かつて、手当は充実していたけれど・・・

公務員神話の一つのトピックスとして、各種手当の充実ぶりというのがありますね。これ、正確には「かつては充実していた」というのが、正しい表現かもしれませんね。
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有資格の専門職の手当は別として、市町村役場レベルの一般事務職向けの手当でも、民間経験者からすると謎なものが結構ありました。例えば出張手当といって、別に遠方に出張などでなくても、距離が50キロを超えると1回1000円とかの手当がありました。公共交通を利用するときは交通費は別途出ていたし、公用車で出張であれば特に費用負担はありませんでしたので、これってナンデスカ?って感じでしたね。あとは、道路の動物死体の処理1体300円(どこからが動物なんだ?ネズミが5匹死んでたら300円×5になるのか?)とか、著しく不快な清掃作業を受け持つ際の手当1日200円(著しく不快って、ずいぶん主観的だな?不快かどうか誰が決めんの?)とか、謎な感じの手当はいくつかありましたね。

ただ、これらの多くは廃止になっていて、世間一般で都市伝説のように喧伝されているほどの旨味はなかったですね。ちなみに、ニュースなどで良くある「元気回復手当」とか「スーツ手当」とか「独身手当」とか、笑っちゃうようなトンデモ手当は残念ながらお目にかかれなかったです。(お目にかかれてもそれはそれで困るけど)

民間経験者として充実してるなーと感じたのは、賃貸住宅居住者向けの住宅手当(最高2万7千円)とか、地域物価に合わせた地域手当とかですかね。まあ、地域手当は一部の都市部の自治体に限られていて、田舎だと0%とかだったりするので、まったく意味がない手当でしたけどもね。