40代で早期退職した市役所の「元・中の人」がお届けします

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辞めてわかった!17年間勤めた地方公務員のリアルとその後

お役所の公用車事情

どうも、元・中の人です。
今回は、仕事編の中でも公用車をテーマにあげてみたいと思います。公用車って、民間でいうところの社用車ですが、その実態はあまり知られていないかもしれませんね。


かつては購入、今はリース

工事用車両やパッカー車(清掃車両)、消防関係車両などの一部の特殊車両などを除いて、事務用、作業用の一般的な乗用車や軽自動車、トラックなどの公用車は、圧倒的にリースが多くなってきましたね。私が勤めていたところもかつては購入でしたが、メンテナンスのしやすさや初期費用を抑えられる事を主な理由に、ほとんどがリースに切り替わりました。
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入庁したての若かりし頃、オンボロのノーパワステ、ノーエアコン、ノーパワーウィンドウのマニュアル公用車が、大雨の国道でエンジンストップしてあやうく死にそうになったのは、実に苦い思い出です。

なお、リースだからといって、経費的には安くなることはなく、購入の場合とほぼ変わりません。メンテナンスを自前でする必要がないという点において、メリットがある程度でしょう。ちなみに、公用車だからといって、自動車税が免除になったり車検が不要とかいうことは全くありません。他の一般車とまったく同じ規制があります。

低グレードがスタンダード!

リースになってからというもの、だいたい7年~9年くらいのスパンで入れ替えが行われますので、前述のようにオンボロ公用車で死にかけるといった体験はほぼなくなりましたが、基本的に入庫される新しい車も、市民感情に配慮してか、常に低グレードのものでした。

災害対応や出張のために、スタッドレスやETCなどは装備が進んでいましたが、カーナビやドライブレコーダー、CDプレーヤーなんてものは、まずついていません。ラジオとエアコンオンリーで、パワーウィンドウなし、集中ドアロックなし!といったところでしたね。
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台数は常に不足気味で、一部の出先機関や専用車両を除けば、車両管理部署が一括管理している自治体が多いでしょう。私の勤めてたところでも、毎朝のように公用車の予約争奪戦となっていましたよ。

ちょっと変わった公用車

どこの自治体も、かつては公用車といえば「地味ーな白に無難なフォントで市町村名表示のみ」、ちょっとハイカラなところで、それにプラスして市町村章(マーク)くらいですかね。まれにご当地ゆるキャラのイラストが入っていようものなら、「おおー!すげー!」となったものです。

が、しかし最近では、まちおこしの一環として、埼玉県深谷市や長野県飯田市などのように、車体全面にラッピングをした痛公用車なんてものも出てきて、時代の流れを感じますね。(ただ、いろんな意味で運転しづらいと思うなぁ)

変わりどころでは、新たな収入源の一つとして、民間企業の広告を車体に掲載した広告掲載車があります。私の勤めていたとこでも広告掲載車がありましたが、訪問先の方には、「市役所が来たのか、民間企業が来たのかよくわからない」と結構不評でしたね。

車だけじゃないんだぞ!

道路交通事情の悪い都市部などでは、結構活躍していると思われますが、公用バイクや公用自転車なるものもありました。
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近距離の移動であったり、駐車する場所がない繁華街の訪問先などでは、結構重宝しそうなんですが、私のところは田舎だったので、職員にはおおむね不評でしたね。ちなみに、公用自転車はほぼ全て、駅前で放置されていた違法駐輪の撤去自転車で、保存期間中に受け取りに来なかった自転車を再整備したリサイクル自転車でしたよ。

お偉いさんの車はミニバンが最近の主流

最後に、公用車といっても市長や議長が乗る黒塗り公用車についてですが、かつてはセンチュリーとかセルシオとか国産高級セダンが主流でしたが、10年くらい前からアルファードとかエルグランドのような大型ミニバンにかわりましたね。といっても、一般グレードではなく、最上級グレードにオプション付きまくり、カスタマイズしまくりでしたけど。運転席と後部座席の間に電動開閉壁あり、後部は3列目を取っ払いフルフラットシートになるタイプで、冷蔵庫備え付けで500万とかしてましたね。
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なんか、どこかの田舎の町長さんが、町長車を軽自動車に変えて運転手もつけないで自分で出勤してくるなんてニュースを見たことありますけど、爪の垢でも煎じて飲ませたいですな。