40代で早期退職した市役所の「元・中の人」がお届けします

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辞めてわかった!17年間勤めた地方公務員のリアルとその後

教育委員会という謎の?組織

どうも、元・中の人です。
仕事編の中でも、今回は世間では知られているようでいまいちよくわからない教育委員会について取り上げてみたいと思います。


実はほとんどが市町村職員

よく、小さいころは、「○○小学校が、教育委員会からお叱りを受けた」なんて話を聞くと、なんだか、教育委員会って校長先生よりも上の偉い人達とか、教育ママみたいな人ばかり揃ってる特殊な組織というイメージがありました。(私だけか?)
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教育委員会って法律的には行政委員会といって、一般的な市町村役場の行政とは独立性を保つというのがタテマエみたいなんですが、はっきり言って市町村役場の一部局と変わらないんですね。

だから実は教育委員会の職員のほとんどは、市町村職員なんですね。最も多いのは市町村職員として採用されて、異動で教育委員会に出向という扱いになって配属されるケースです。給料も一緒ですし、ほとんどの市町村は同じ庁舎内に教育委員会があるので、特に出向したという印象もなく、他の部署異動と同じ感覚ですね。首長部局(役所の一般的な部署)との行ったり来たりというのもありますので、はっきり言って教育に造詣の深くない職員もフツーに異動してきます。

学校の先生上がりの人もわずかだがいる

一方、教育公務員といって、公立学校の先生(教員)が教育委員会勤務になるケースもわずかですがあります。一般的には学校長にステップアップするための出世ルートとみなされているようですね。
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また、教育委員会のトップに教育長という役職の人がいますが、学校の先生の親玉みないな位置づけで、先生上がりの人がなるケースが圧倒的に多いですね。ただ、この教育長という役職もかなり微妙で、市の部長・局長級よりも上の役職であるにもかかわらず、教育予算などを決定する権限は実質的になく(首長が教育費の予算議案を提案する権限を持っている)、立ち位置はかなり微妙でしたね。ちなみに教育部長というのも別にいたりするので、決裁などの順番としては一応部長の上になりますが、実務の人というよりは、名誉職といったものに近いかもしれません。

意外とこんなのも教育委員会

教育委員会って、一般的には教育委員と呼ばれる人たちの毎月の定例会議を事務する事務局と、公立の小中学校の運営がメインとなりますが、実は、学校教育だけでなく実は結構幅広くて、社会教育(生涯学習)という分野のほうも結構部署があります。
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公民館、図書館、博物館、美術館、文化会館、動物園、体育館・・・ほとんどの市町村は、これらは教育委員会が所管してるんですね。私もかつて、こういった施設に勤務したことがありましたが、結構のんびりしていてパラダイスな部署だったのを覚えていますね。これらの施設はどれも共通しているのが、専門職が比較的多く、役所の本庁に比べると、だいぶ異動が少ないことですかね。定年までほとんど異動しないような、生き字引みたいな職員もかつてはいましたね。

ただ最近では、指定管理者制度といって、運営そのものを民間企業に任せている(厳密には違うけど委託に近い)ような施設も増えてきて、直営で運営しているところは都市部ではだいぶ減ってきました。指定管理者の運営そのものは、過剰ともいえるようなサービス拡大の一方で、ぎりぎりの人数で運営しているのが常で、働いている民間企業の職員は結構大変だったり、利用者とのトラブルも多いみたいで、かつての古き良き?時代から変わりつつありますね。

似たような組織は結構あるぞ

ちなみに、教育委員会のように「法律的、組織的には別だけど、実態はほぼ役場と変わらない」みたいな組織は結構あります。選挙管理委員会とか農業委員会、公平委員会(職員の勤務条件とか不利益処分とかを審査するところ。かなりマイナー)、固定資産評価委員会(固定資産税の評価に不服がある人の審査などをするところ。これもかなりマイナー)とか、都道府県になると公安委員会とかですかね。市町村だと規模が大きいところは別として、教育委員会と同様に職員が常時配属されているのは、農業委員会くらいでしょうか。それ以外のところはだいたい他の部署が兼ねていたり、選挙とか案件のあるときだけ臨時で編成されるような感じですね。