40代で早期退職した市役所の「元・中の人」がお届けします

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辞めてわかった!17年間勤めた地方公務員のリアルとその後

役所の上下関係の実態

どうも、元・中の人です。
今回はコメントでご質問のあった、職員間の年齢などの上下関係について取り上げてみたいと思います。


入庁年齢はバラバラ

かつて(バブル崩壊以前ぐらいまで)は、役場職員といえば高校や短大、大学卒業後でストレートで入庁してくるという形が圧倒的に多かったようです。同期で同年齢でみんな新卒で・・・といった感じでしょうかね。
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ですが、就職氷河期以降、社会人経験者であったり就職浪人であったり、大学浪人であったり、留年であったり、そういった多様な方を採用するようになり、採用試験を受けられる年齢も、自治体によっては35歳までとかある程度の幅を持たせているところが増えましたね。場所によっては59歳まで受験可能なんてところもありますね!

また、役所の仕事の多様化に伴って、専門職採用枠だったり、社会人経験者枠だったりと、採用区分も複雑化してきたこともあり、とにかく、入庁時の年齢はバラバラなことが多いです。私がかつて勤めてたところも、入庁したときは採用区分は一般職員のみでしたが、大学新卒は2割程度であとは社会人経験や就職浪人などでしたね。そのため、同期なのに10も年齢が上の方もいましたねぇ。

最近は住民の風当たりがとにかく強いので、市町村としても「無駄なく即戦力を採用したい」という傾向が強いようで、最近はむしろ新卒よりも社会人経験者を優遇する傾向にあるように感じましたね。

同期入庁でも給料もバラバラ

さて、入庁年齢がバラバラということで、そうなると給料はどうなるのか?ということが気になるところですね。

基本的には、公務員の月給(基本給)は、俸給表という給料表に記載されています。これは各自治体によって異なりますが、それぞれの市町村の例規集などで職員給与規則などで誰でも見ることができます。

さて、この俸給表ですが、号(横)と級(縦)とその月額が記載されているだけで、年齢や役職などの記載はほぼありません。採用された際には、人事所管部署によって、高卒初任給は1号5級からスタートとか、大卒は2号1級からスタートとか、初任給の基本となる号級を別途決められているんですね。
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さて、スタンダードとなる大卒初任給や高卒初任給の号給が決まったところで、入庁年齢がバラバラの人をどのように差をつけるのかというと、これは市町村によって異なるのであくまで参考になりますが、基本的には前歴換算という取扱いを行うんですね。

前歴換算は、例えば、社会人経験(正社員)だったり、大学院だったりすると係数1.0、アルバイトだと係数0.4、浪人・予備校生だと0.2とか、前歴の年数に係数を乗じた数を加算していき、それに比例させて、スタンダードとなる大卒初任給の号級に級を上乗せしていくんですね。(級の上乗せの幅や係数は、市町村によって異なります)

そのため、その職員の前歴換算を加味した状態で初任給が決まるので、人によって初任給が2号3級とか2号5級とか、2号8級とかバラバラのスタートラインになるんです。

また、一部の市町村では残っているのかもしれませんが、かつて人事評価制度がなかったときには、初任給への年齢加算(前歴関係なく、年齢のみでもって換算していく方法)なども行われていたようです。

なお、専門職採用や、社会人経験者枠など、採用区分が異なる場合は、当然にしてそのスタートラインとなる号級が異なってきます。中には最初から、係長待遇とか、課長補佐待遇などの社会人採用などもありますね。

ちなみに、採用試験の結果の成績(良し悪し)は、採用合否にのみ使われ、初任給には特に反映されなかったと思われます。(ただし、配属先などの配慮の参考にされる可能性はあるようです)

最後に残るのは役職による上下関係のみ

前述したように役所って、最近は入庁時の年齢も経験年数もバラバラな状態なので、いろいろと上下関係が難しいのではないか?と想像されるかもしれません。私のいたところでも、実際に年下の先輩もいましたし年上の同期もいましたね。また、数年後に入庁してきた後輩によくよく話を聞いてみたら、自分よりも社会人経験も年齢も上だったとかね。
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でも、民間では一日でも早くその業界に入った先輩というのが絶対的な上下関係として存在するようなところもあるようですが、役所の場合、そういった意識は入庁後数年もしないうちに薄れていって、絶対的に残るのは役職(係長とか課長とか)としての上下関係のみなんですね。

なので、入庁〇年目とかの経験年数や年齢はあまり関係なく、たとえ経験年数や年齢が年下の係長であっても、自分が係長より下であれば、その方に対しては敬意を払う必要がありますね。国家公務員で、キャリア組の若い大学出たてのエリートが上司になるなんてことありますけど、あれと一緒です。年齢も経験年数も関係なく、役職がすべてです。

まとめると以下のような感じですかね。
1 比較的早く薄れていくもの
 - 年齢の差
 - 社会人経験年数の差
 - 採用時の区分の違い(ただし、役職の差や昇給ペースの差となって残る)
2 次第に薄れていくもの
 - 入庁年数(先輩、後輩)の差
3 最後まで残るもの
 - 役職の差
 - 昇給ペースの差(ただし、入庁後の人事評価の差も反映される)

1は比較的早くになくなり、最後に残るのは3ですね。2は、ときどき、例えば飲み会の席などで、ときどき現れるくらいでしょうか。普段は役職の上下関係で敬語でも、飲み会の席でアルコールが入ってくると、タメ口になったりといった形でしょうかね。