40代で早期退職した市役所の「元・中の人」がお届けします

40代で早期退職した市役所の「元・中の人」がお届けします

辞めてわかった!17年間勤めた地方公務員のリアルとその後

役所の基本的な組織って?

どうも、元・中の人です。
今回は、ほとんどの人が役所に来ても、関係者以外は全体像を把握することはまずないであろう、組織機構について取り上げてみたいと思います。


大まかな部門は6つ

基本的に市町村は法律上の決められた事務をやっているので、その規模や特殊なケース(生活保護のように町村では担当していない事務など)を除けば、どこも似たり寄ったりな仕事です。そのため必然的に、役所の部門も似たような構成になるケースが多いんですね。基本的には大まかに以下の6つに分けられるでしょうかね。

  1. 議会部門(議会運営など)
  2. 総務部門(人事、総務、住民戸籍、防災、広聴、企画政策、税務、財政など)
  3. 福祉部門(介護保険国保障害福祉社会福祉生活保護、児童福祉など)
  4. 衛生経済部門(環境衛生、産業経済、商工観光、農林水政など)
  5. 建設部門(道路、公園、都市計画、上下水道など)
  6. 教育委員会教育委員会運営、学校教育、社会教育など)

これに、プラスアルファとして消防とか、公営病院とか、その市町村の状況によって部門が追加になります。また、本来は独立した部署として、会計とか選挙管理委員会とか、監査とか農業委員会とかあるんですけど、それらはまあ割愛していいレベルの部署であることがほとんどです。そういったところは小規模になると上記6部門と兼務だったりするところも多いですね。
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あとは市町村の規模によって、小さいところでは上記の2部門合わせて1部だったり、逆に政令指定都市などの規模になると、総務部門だけで3部局に分かれていたりするんですね。私のかつていた地方の弱小市役所では全部でたったの7部門くらいでしたけど。

例えば、仙台市を見るとすごいですねー!さすが政令市ですね!総務部門だけで「総務局」「まちづくり政策局」「財政局」「市民局」の4部門に分かれてます。

課単位でみるとどうなるか

次に、部局の下の組織である課に注目してみます。基本的には前述の部門の下の仕事内容ごとに、「職員課」とか「総務課」とか「住民課」といった感じに課がおかれますが、市町村の規模などによって、3つの仕事を1つの課で行っていたり、逆に1つの仕事をさらに細分化して違う課で行っていたりするんですね。

例えば、小さなところでは「総務課」という1つの課の中に「総務係」「人事係」「財政係」といった係単位で仕事が分けられていますが、大きなところでは「人事課」「給与厚生課」「総務課」「防災課」「財政課」「財産管理課」といったように、課がさらに細分化されていたりします。私のいた地方の弱小市役所では全部で40くらいの課(所)しかありませんでしたね。

小さいところは小さいなりに大変そう

ただ、あまりにも規模が小さいところは結構大変だと思いますね。

例えば、日本で最小の自治体である東京都青ヶ島村例規集を見てみると、うーん・・・実に恐ろしい。なんと!部局なんて大分類は一切なく、村役場全体で「総務課」「事業課」「教育委員会」のたったの3つです!小さい小さいとは聞いてはいましたが、まさかここまで小さいとは!!! とんでもない数の法定事務をひとつの課で担当していることがわかります。
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もちろん、絶対的な仕事量は少ないので、1つ1つの仕事だけを見ればそんなに大変ではないのかもしれませんが、ハンパない仕事数を広く浅くひとりの担当職員がカバーしなければなりません。年に1回あるかないかの仕事がほとんどになるでしょうから、反復作業によって仕事を習熟することも難しいので、常にイレギュラーな仕事を抱えているようなもんです。しかも1年ぶりにその仕事に取り掛かったら、法律改正されてて基準もやり方も変わってたとか、よくありそうですよねぇ。いやぁ、結構なムリゲーっぷりに脱帽です。

規模の大きなところは単一仕事量という面では、別の意味で大変さはあるかと思います。でも、職員ひとりあたりの担当する仕事の種類としては絶対的に少なくなるし、複数の職員で同一の仕事を担当するケースが多くなるので、相談やリカバーもしやすいですよね。また、繰り返しの反復作業が圧倒的に多くなるため、仕事の習熟も早く、その道のプロフェッショナルが育ちやすい環境といえるでしょうね。元・中の人的には、そのメリットをとるほうがいいなぁと思いますね。