40代で早期退職した市役所の「元・中の人」がお届けします

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辞めてわかった!17年間勤めた地方公務員のリアルとその後

本当は怖い!?イベント疲れで青息吐息

どうも、元・中の人です。
今回は、おそらくどこの役所も抱えているイベント疲れについて、取り上げてみたいと思います。


どこもかしこもイベント疲れ

民間から役所に入庁してとにかく感じたのは、まあ、年間を通じてどこの部署もイベントが多いということでしたね。私のかつていたところも、年がら年中、さまざまなイベントが行われていました。小さな講演会や講座などを含めると、軽く百は超えていました。
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もちろん、観光協会とか、商工振興とか、生涯学習とか、イベントそのものを主に行う部署であればそれでもかまわないのですが、はっきり言ってどこの部署も通常の事務とはほぼ関係なく、イベント業務に駆り出されるんですよね。また、全庁的なイベントとなると、通常の業務とは別にイベント運営プロジェクトチームなるものも編成されて、ほぼボランティアで対応してましたね。

やり切れずに役所が引き受けたケースが圧倒的!

そんな行政主催のイベントですが、昔からそんなに多かったわけではありません。近年そういったイベントが増えてきた要因の一つは、高齢化などで、やれる人達がいなくなったということに尽きます。

若年層や現役層が潤沢な都市部ならともかく、地方になればなるほど、もともとは地域の有志や、商工会だったり、体育協会だったり、神社だったり、さまざまな組織の運営によるイベントだったものが、やり切れずに行政に任されるというケースが圧倒的に多いのです。

首長にとっては絶好の顔売りの機会

さて、そんなイベントですが、役所の人数にも限りがあるので、当然現実的にやれないものも出てきます。なので、やりきれないならやらなきゃいんじゃないの?と当然考えるわけですが、なかなか減らないんですよね。

なぜって、首長や地元の議員にとっては、イベントは格好の顔売り・名前を売るチャンスなんですね。しかも、地元住民ではやりきれなくなったものを、役所で引き受けるなんてなれば、当事者への評判アップに当然つながりますから。はっきり言って、票集め、選挙対策の一環ぐらいにしか考えてなくて、実際にイベントを企画運営する側の最前線のことなんて、ほとんど考えられてませんでしたね。

「いいことやってる感」丸出しの自慰的イベント

最近増えてきたのが、耳馴染みのいい「健康」だったり、「みんなで街づくり」だったり、「共助・協働」だったりをテーマにしたイベントですかね。「行政だけでなく、市民の皆さんと一緒になってやっていますよ」的な、ぱっと聞いて耳なじみが良くて、「いいことやってる感」がありありと出ちゃってるようなイベントも実に多かったですね。

もちろんそれら全てを否定するものでもなく、きちんとした成果が出ている自治体もあるんだろうけど、ごく一部ですね。「なんか、他の自治体で流行っているから、うちでもやってみればいいんじゃない?」的な、軽いノリでやってる役所のほとんどは、はっきり言って、お役所とそのお抱えとなっている一部の市民団体による自慰行為でしたね。イベントやっても、純粋な来場者なんてごくわずか、来るのは市民団体の関係者か家族、行政関係者ばっかりなんて、よくあるケースでしたから。
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お役所はスクラップが苦手

困ったことに、やり始めたらなかなかやめられないのが、お役所の常です。もともと事業の継続性を維持するのが役所でもあるので、そんなに役所のやってることがコロコロ変わっても困るのですから、当然といえば当然なのですが、それにしても、統合や見直しできるようなイベントは結構多いのに、「あれは合併前の旧○○市の重要なイベントだったからやめられない」とか「○○と△□のイベントに関与する市民団体同士で、支援する政治家が異なるので反目しあってて、統合できない」とか、いろいろなシガラミだらけで統廃合ができないケースが圧倒的に多かったですね。まー、いい迷惑でしかなかったですよ。首長以下、だれも悪役になりたくないので、やめたいって思っていても言い出せない。そんなところで働く下っ端お役人は、実に不遇です。